「地獄説」を中心としたけもフレ神学の理解を,より容易に行えるようにという目的で作られた,簡易な用語辞典.原則としてどなたでも編集できます.

生命の樹 Tree of Life / עץ החיים

 生命の樹はエデンの園の中央に植えられた木.
 旧約聖書「創世記」に登場.
 その実を食べると永遠の命を得るという.

 □地獄説では「サンドスター」が生命の樹の実ではないかという仮説が立てられている.
 では,なぜサンドスターが樹木然とした形で描かれていないのだろうか?

 そもそも生命の樹のモデルは,ギルガメシュ叙事詩やクルアーンにも頻繁に登場するナツメヤシであると言われる.

 一方,古代エジプトではシカモア(エジプトイチジク)が生命の樹として扱われており,古代エジプト王朝の初期から後期までの墓にも描かれている他,ミイラの棺もシカモアからできている.

 また,ペルシャ神話では,ガオケレナとも呼ばれるハオマの木が宇宙の生命の存続を保証する樹木であるとされている.

 ユダヤ教では生命の樹は人気のアイテムになった.
 ユダヤ教の神秘思想カバラでは,世界の創造を神からの聖性の10段階にわたる流出の過程と考え,その聖性の最終的な形がこの物質世界であると解釈し,その過程を,10個の「球」と22本の「小径」から構成される象徴図で示した.
そしてそれを生命の樹,セフィロトの木と呼んだ.

セフィロトの木

(図No. tol200408,こちらより引用)


 一方,東洋ではたとえば非時香菓(トキジクノカクノコノミ)のように,生命の樹に相当する存在こそあるものの,信仰と強固に結びついた存在になったとは言い難い.
 これは一神教圏と,輪廻転生的な考え方をする東洋との違いのゆえだろうか.

 そのためか,広くポピュラーな物語に登場することは稀で,諸星大二郎作「生命の木」の他は,アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」のOPにセフィロトの樹が登場するのが目立つくらいである.
(映画「攻殻機動隊」の最後の戦闘シーンでも,銃撃の流れ弾を受ける壁に樹木が描かれており,しばしばこれを生命の樹とする解説が見られるが,本当は人類の進化を分岐分類学に基づき描いた系統樹であって生命の樹ではない.
 いずれにせよ,1カット登場するだけの小さな扱いである)

 □では地獄を描くにあたり,ダンテ『地獄篇』をモチーフとしながらも,日本の視聴者により受け入れられやすいだろう形に改変が加えられていることは,何度か述べられている通りである.
 いかにも樹木然とした生命の樹を登場させても,視聴者はぽかんとするだけだろう.
 それよりも,より親和性の高い火山からの噴出物質のように見せる演出を選んだのだろうと推測される.

 ゆえに,今後もし生命の樹が日本でもポピュラーな存在となれば,サンドスターの描かれ方も必然的に変わってくるだろう.
 ヘラクレイトス哲学が示すように「万物は流転する」のである.

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