「地獄説」を中心としたけもフレ神学の理解を,より容易に行えるようにという目的で作られた,簡易な用語辞典.原則としてどなたでも編集できます.

屍人 shibito しびと

 ゲーム「SIREN」シリーズに登場するクリーチャー.
 シリーズ毎によって細かな設定は異なるが,人間から(ときには猫からも)変化し,身体中から血を垂れ流し,緩慢な動きをし,ゾンビのような容貌であるという点では共通している.

 けもフレ神学者・埖。は「異界説」において
「□の登場人物は屍人である」
と発表し,一部の注目を集めた.
(ちなみに「埖。 gomi.」というのはペンネームであり,歴史学者・五味文彦の変名ではないかという怪しい説もあるが,想像の域を出ていない)

 屍人には若干の知性が備わっており,人間であった頃の記憶や習慣に基づいた行動を行う.
 しかしそれはあくまで生前の記憶をなぞって行動しているだけであり,そこに思考や意思は介在していない.
 よって人間からは支離滅裂な言動をとっているように見える.

 同様に□の登場人物も,不可解な言動をとり続ける.
 その一部は「地獄説」においてその本当の意味が解明されつつあるが,それでも細部において尚も多くのガバガバ演しゅt…もとい,視聴者には理解不可能な言動がみられる.
 しかし「屍人と化した地獄の亡者たちが,生前の記憶をなぞって行動しているだけであり,そこに思考や意思は介在していない」のだとすれば,一転して容易に理解可能になるのである.

 また,□の世界は地獄を描いているにもかかわらず,草木生い茂る,生命にとって快適な環境のように見える.
 一見,これが地獄の世界とはとうてい感じられない.
 だが,これは屍人から見える景色,生前の記憶の中にしかない景色であると考えれば辻褄が合う.
 つまり□は屍人目線での物語なのである.

 このような演出方法は既に先行例がある.
 2015年7月から9月にかけて放送されたテレビアニメ「がっこうぐらし」では,主人公目線で展開する開始当初のから景色が,終盤では一転して客観視点で描かれ,見る者の多くに驚きを与えた.
 □はこのような演出手法を踏襲しつつも,客観視点を描かないことで,逆に見る者に
「実際の地獄の景色はどれほど恐ろしいものなのか」
と想像する余地を与えているのである.

 このように「異界説」は,初見「地獄説」と異なる説であるかのように思われるが,実は「地獄説」を補完する学説なのである.
 さらにもう一歩,論を進めるならば,□製作陣はダンテ『神曲』のアニメ化にあたって,原作をそのまま忠実に表現することはせず,日本の文化・風土に合わせた改変を行ったと仮説を立てることもできる.


 たとえば宗教でも土着信仰の混入は,ままあることである.
 三大宗教はどれも,そのようにして各宗派に分かれていった.
 当然ながらキリスト教の地獄をベースにしている□も,和風の「地獄」模様である「SIREN」を大いに参考した可能性が高いと言えよう.

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