けもフレ神学用語辞典 - カラノス Calanos
カラノス Calanos / Kalanosz
紀元前4世紀のインドのバラモン僧・哲学者.
アレクサンドロス大王の軍勢がインダス川渡河後,従軍哲学者オネシクリトスはインドの「裸の賢者」カラノスおよびダンダミスと対話.
また,アレクサンドロスも彼らと世界の神秘についての対話を交わし,賢者たちはアレクサンドロスの問いに次々と答えたが,王は必ずしも納得しなかったという.
アレクサンドロスは「裸の賢者たち」も同行させたいと思ったが,他の者は拒否.
カラノスだけが説得の結果同行することになったという.
カラノスはアレクサンドロスに,各地を長く放浪するのではなく,支配の真ん中を押さえるべきだという支配のモデルを示したと言われる.
カラノスはペルシスに入った時に衰弱してきたが,何らかの病にかからないうちに自ら命を絶とうと考え,アレクサンドロスの協力を得て火葬堆を立て,生きたまま火葬された.
享年73.
一説には,□において辺獄(リンボ)の住民として登場.
ルシファーと対面した際,
「お前が悪魔なのは分かっている.
だが我らは辺獄の住人.
お前に屠られる謂れは無い」
と牽制.
その後,かつてアレクサンドロス大王に同行したようにルシファーと同行しつつ,地獄を彷徨する魔王をその中心部に返す役割を担ったという.